健康経営エキスパートアドバイザーによる実践支援について
- 康彦 和田
- 2024年10月1日
- 読了時間: 4分
みなさまこんにちは。健康経営エキスパートアドバイザーの和田康彦です。
今回は、健康経営エキスパートアドバイザーによる実践支援について解説させていただきます。

① 健康経営アドバイザー制度の概要
東京商工会議所は、経済産業省の委託を受けて「健康経営アドバイザー制度」の構築を行いました。同制度では、自社で健康経営を実践する人材、健康経営の考え方の啓発活動を行う人材、そして実践支援を行う専門人材(健康経営エキスパートアドバイザー)の育成を行い、健康経営の普及・実践を図っていくものです。
そのため、研修プログラムを開発し、現在は普及者としての役割を持つ「健康経営アドバイザー」と実践者の役割を持つ「健康経営エキスパートアドバイザー」の育成を図っています。
「健康経営」という観点から企業支援を行うことは、専門家にとっても新たな試みとなります。「経営」と「健康」の双方について専門性を持ち、実践支援ができる人材は限られています。そこで健康経営の支援は、健康、経営それぞれの専門家が健康経営の考え方・支援の実務を習得し、チームで企業の実践支援に当たることを想定しています。
健康経営エキスパートアドバイザーは、、経営管理の支援を行う際にヒアリングシートをもとにヒアリングを行い、経営診断を行います。従業員の健康管理を「経営課題」として捉え、ヒアリングシートをもとにしたヒアリングにより「健康経営診断報告書」を作成し、明らかになった課題の解決に向けて、企業とともに、解決の方策と計画を考えていくスキームを検討し、運用してきました。
ヒアリングシートは、「健康経営優良法人認定制度」の評価項目をベースに作成しています。すなわち、健康経営エキスパートアドバイザーによる健康経営支援は、健康経営優良法人の認定取得にもつながることになります。
② 健康経営診断について
健康経営エキスパートアドバイザーは、健康経営を実践するにあたっての5つのステップ①健康宣言 ②組織体制の整備 ③健康課題等の把握 ④計画策定・健康づくりの推進 ⑤健康づくりの効果検証・改善の各ステージに応じて支援していくことになります。そのためには、現状を確認し、課題を抽出すること、すなわち健康経営診断が必要になります。そのうえで、解決策を検討していきます。
③ 健康経営エキスパートアドバイザーによる支援スキームのイメージについて
【事前準備】
健康経営エキスパートアドバイザーは、ヒアリングシートを企業側に事前に記入してもらい、目を通しておくことが必要です。また、ウェブサイト等があれば、事前にその企業の概要なども調べておきます。従業員数の確認(労働安全衛生法による義務等の確認)やヒアリングシートの記載のある加入している保健者がどのような保険事業を実施しているのかを確認しておきます。
【1回目の訪問】
健康経営エキスパートアドバイザーは、「健康経営ヒアリングシート」をもとにヒアリングを行います。従業員の健康状況や職場環境、企業の労務上の課題等を確認していきます。
【2回目の訪問】
健康経営エキスパートアドバイザーは、ヒアリング内容をもとに「健康経営診断報告書」を作成し、企業に提示します。報告書には現状と課題、そして課題解決の方向性について提示します。そのうえで、課題解決に向けた取り組みと実施計画について企業側と相談していきます。
【3回目以降の訪問】
必要に応じて、健康づくり、労務、人材マネジメント等の専門家を派遣します。
【1年後】
健康経営エキスパートアドバイザーは、企業側と1年間の取り組みについて振り返り、再度ヒアリングシートをもとにどれくらい実行できたかを確認するとともに、改善すべき点を確認し、次年度の取り組み、実施計画を検討することが大切です。
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