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健康経営エキスパートアドバイザーとは?役割と取得方法について

  • 康彦 和田
  • 2024年9月30日
  • 読了時間: 6分

みなさまこんにちは。健康経営エキスパートアドバイザーの和田康彦です。

今回は、いま注目されている健康経営エキスパートアドバイザーとはどんな仕事なのかについて解説していきます。





①   健康経営エキスパートアドバイザーとは


健康経営エキスパートアドバイザーとは、東京商工会議所が行っている認定資格です。


この資格が誕生したのは、日本再興戦略 改訂2015に“「健康経営アドバイザー制度(仮称)」の創設を通じ、健康経営人材の育成・活用を促進”と明記されたことが始まりです。


これを受けて、東京商工会議所は経済産業省からの委託を受け、2016年に普及・啓発を担う人材育成を目的に『健康経営アドバイザー研修』をスタートしました。


そして、2018年には企業の取組を実践支援する専門人材の育成を目的に『健康経営エキスパートアドバイザー研修』をスタートさせています。


健康経営アドバイザーは、健康経営の必要性を伝え、実施へのきっかけをつくる人材であるのに対し、健康経営エキスパートアドバイザーは、健康経営に取り組む企業に対して、課題の抽出、改善提案、計画策定などの実践的な支援を行う専門家という位置づけです。


このため、健康経営エキスパートアドバイザーは、企業経営、関連法規、保健事業、先進事例などに関して一定の知識を有している必要があります。そして、東京商工会議所が年に2回実施している研修に参加し、「知識確認テスト」と「ワークショップ」のふたつの試験に合格する必要があります。


東京都では、2018年度から東京都職域健康促進サポート事業を活用し、健康経営アドバイザーが毎年都内1万社に健康経営を普及促進させてきました。また健康経営エキスパートアドバイザーはこれまで都内中小企業600社以上の健康経営をサポートしています。


②   健康経営エキスパートアドバイザーを取得するメリットとは?


健康経営エキスパートアドバイザーを取得して、自社に配置するメリットとしては、

①    自社に健康経営を浸透させることができること

②    健康経営における改善案と実施計画を提示できることの2点があげられます。


まず、健康経営エキスパートアドバイザーを自社に配置することで、健康経営の重要性を社内に浸透させ、具体的な取り組みを行いやすくなります。健康経営エキスパートアドバイザーは、健康経営の専門家として位置づけられるので、他の従業員に対して健康経営を啓もうしていく場面でも説得力が増します。また、健康経営の重要性について経営幹部から従業員にまで説明することができ、企業の課題を抽出してうえで実践的な解決方法や具体的な取り組みについて提案できるので、社内での健康経営の取り組みが円滑に進んでいきます。


例えば、運動習慣がないために健康上の問題を抱える従業員が多いことが明らかになった場合、社内で朝のラジオ体操やお昼休みのストレッチ運動の実施を提案することもできます。健康経営エキスパートアドバイザーは、運動習慣が健康面でなぜ必要なのか、仕事のパフォーマンスへの影響度合いなど、専門知識に基づいた説明もできるので、従業員も納得して取り組むことができます。


次に、健康経営エキスパートアドバイザーは、先進的な取り組み事例を参考にして、現在の取り組み内容の改善や案や実施計画についても提案することができます。例えば、健康診断で要精密検査と診断されていても、二次検査を受けない従業員が多い企業に対しては、二次検査を受けないことのリスクをセミナーで説明したり、うつ病や適応障害で休職する従業員が多い職場ではストレスチェックやカウンセリングの機会を設けるなど。健康経営エキスパートアドバイザーは、さまざまな事例をインプットしているので、企業が抱える健康課題改善のためのさまざまなアイデアや方法について提供することができます。



③   健康経営エキスパートアドバイザーの受験資格


健康経営エキスパートアドバイザーになるためには、健康経営アドバイザー資格を保有していることが条件となり、次のような資格または実務経験が必要です。


【資格】

中小企業診断士、社会保険労務士、医師、保健士、看護師、精神保健福祉士、公認心理士、理学療法士、労働衛生コンサルタント、管理栄養士、健康運動指導士


【実務経験】

医療保険者・医療機関・健診機関等での勤務経験など、経営者本人、または経営企画など企業経営に従事していた経験など、人事担当者、労務管理担当者として従事していた経験等、健康経営の普及や支援の携わっていた経験等の実務に概ね1年以上関わっていたことが条件になります。



④   健康経営エキスパートアドバイザーの取得方法


健康経営エキスパートアドバイザーを取得するためには、上記の受験資格をクリアしたうえで、東京商工会議所が実施する知識確認テストとワークショップに合格する必要があります。


▪知識確認テスト

東京商工会議所に試験の申し込みをすると、「健康経営アドバイザー・エキスパートアドバイザー共通テキスト」と「知識確認テスト予習問題集」が届きます。知識確認テストは、このテキストが出題範囲となっていて、多岐選択式50問90分の試験となります。正答率80%以上で合格となります。


知識確認テストは、CBT方式(コンピューターべ―ストテスティング)で、全国300カ所のパソコンで受験することができ、会場や日時は申し込みするときに選択できます。なお、知識確認テストの受講料は7700円(テキスト無の場合は5500円、税込)です。


▪ワークショップ

知識確認テストに合格するとワークショップの案内が送られてきます。ワークショップの受講料は22000円(税込)です。


ワークショップは、ZOOMを用いて5~6人程度がグループとなり、1日がかりで実際のケーススタディをもとに課題を抽出したり、健康経営診断報告書の作成を行います。クライアント役とアドバイザー役に分かれ、ヒアリングシートをもとにヒアリングを行い課題を洗い出します。個人ワークやグループワークを通して事例企業の改善提案を検討し、健康経営診断報告書を作成します。このようなワークショップを通じて、ヒアリングスキルや健康経営を実践していくにあたっての具体的な助言や提案力を学びます。


ワークショップ終了後、ワークショップとは別の事例企業の情報に基づいて、健康経営診断報告書を作成し、期限までに事務局に提出します。こちらも正答率が概ね80%以上で合格となり、「健康経営エキスパートアドバイザー」として東京商工会議所から認定されます。


⑤   健康経営エキスパートアドバイザーに認定されるとできること


健康経営エキスパートアドバイザー資格を取得すると、名刺に「健康経営エキスパートアドバイザー」と明記することができ、希望者は、東京商工会議所のウェブサイトに掲載してもらうことができます。所属している企業名や企業のウェブサイトのURLも記載してもらえるため、自社の宣伝につなげることができます。


ここまで説明してきたように、健康経営エキスパートアドバイザーは、自社の健康経営の推進や健康経営を導入したい企業のサポートの役割を担う、これからの時代の求められる資格の1つといえます。


あなたの会社でも健康経営を始めてみませんか。健康経営エキスパートアドバイザーの和田康彦が伴走・サポートさせていただきます







 
 
 

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